海外赴任が決まったら、現地の情報収集をしつつ、自身の健康診断や予防接種などを適宜進めつつ、引越しの準備を進めていきます(参考:子連れ海外駐在に向けたTODOリスト)。出発の1~2か月ほど前に、別送品として船便や航空便を送ったら、いよいよ出発に向けて、フライトと共に持っていく携行荷物の準備に入ります。
海外駐在にあたっての荷物
日本に置いていく荷物
海外駐在にあたって、全ての荷物をもっていかず、一部の荷物をトランクルーム、実家、持ち家などに置いていく方は多いです。
渡航前に送る、船便や航空便などの別送品
出発の1~2か月ほど前に、引越し業者や日本郵便などを通じて、船便や航空便で駐在国へ向けて別送品として生活に必要な荷物を送ります。別送品として送ることで、一般郵便とは異なり、同じアイテムでも関税を課されません。ただし新品などは別送品でも免税とならないことがあります(別送品については、別記事「子連れ海外赴任、船便の荷物(別送品)」で整理しています)。
渡航時に一緒にもっていく荷物(携行品) ー 携帯する身の回り品とは?
携行品:預け入れ荷物と手荷物
航空会社にもよりますが、エコノミークラスであれば、預け入れ荷物は一人当たり2つ、手荷物一人当たり1つが一般的です※。筆者ファミリーは、過去の海外赴任でエコノミークラスを使用したときは、大人2名+子供2名で、合計の預け入れ荷物が8個、手荷物4個というパターンが多かったです。
※必ずご自身のフライトチケットをご確認ください。
当記事では、預け入れ荷物と手荷物に分けて、子どもの荷物と私(駐在妻)の荷物についてざっくり整理します。
預け入れ荷物として便利な梱包方法
スーツケース+大容量の頑丈な布製バッグ
預け入れ荷物に便利な梱包は、「スーツケース」+「預け入れに適した大容量の頑丈な布製バッグ」です!
以前は、「スーツケース」+「段ボール」の組み合わせで梱包していましたが、「運びやすさ」と「ギリギリまで入れ替えすること」から、「段ボール」は使用せず、容量が大きく軽く運びやすい方法として、この「預け入れに適した大容量の頑丈な布製バッグ」の利用に至りました。
日系の航空会社は3辺の合計が157-158㎝以内のことが多いため(※注意追記)、100L(90 × 38 × 30cm)はサイズがピッタリ(ギリギリ)です。注意点としては、布製のため、荷物の入れ方によっては、長さがやや長くなってしまうことがあり、チェックイン時に荷物の大きさやサイズを測る機械を通すときに、エラー音が鳴ることがあります。その場合は、スーツケースを縛るバンド等で押さえつけるとうまく通ります。
※注意追記:エミレーツ航空のサイズは3辺150cm以内です。利用する航空会社の規定をよくご確認ください。
一時帰国も含め、10回以上は子連れで長時間フライトの移動をしていますが、今のところ、荷物の梱包としては、この組み合わせが一番便利な方法です。
預け入れ荷物に入れる物
間際まで使うもの、現地到着後の慣れない環境で手元にあると助かるもの、日々の生活で欠かせない物を入れます。
子ども大人に共通する物
- 衣類:赴任先の気候で使える衣類(それ以外は別送品として事前発送)
- 身の回り品(歯ブラシ関連、化粧品セット、すぐに購入できないケースを想定して準備)
- 各種書類(母子手帳、ビザ関係、)
- キッチン関連(シリコン蓋、箸、など)
- 食材(渡航先に到着後、疲労困憊しているときに、スーパーやコンビニなど行く気力がないときに、日本からの食材があると嬉しい。インスタント食品、お茶漬け、)
子供向け用品
- 日本語教育関連:幼稚園児の娘が受講している最新のこどもちゃれんじの教材、小学生の娘が受講しているチャレンジタッチのタブレット(別送品として事前発送できるものは事前発送)
- 日本語の絵本・本、おもちゃ(多くは、別送品として事前発送)
- 教科書
日本人学校や補習校で必要な場合。翌年の教科書は大使館経由で入手可能です。ただし、海外で受け取りの場合、送料は国内受取よりも高くなります。 - 学校の編入学に必要な書類(日本人学校に行く可能性があれば、在学証明書など)
- その他の勉強道具
使い慣れた文具、直前にもらった手紙など
親自身のもの
- 自分の仕事・関心ごとに関わる物(本や資格関連のテキストなど)
- 筆記用具(筆者の場合は、FRIXION BALLやJETSTREAM0.5mmなど日本製の日頃から愛用しているもの、現地ですぐに見つからなさそうなものは予備も)
- PC関連機器(充電器など)
- 海外仕様のドライヤー
お子さんが小さい年齢の場合は、ベビーグッズや、ベビーカーなど準備する荷物が増えますね。
手荷物に入れる物
- スマホ(+充電器)、パソコン、Kindleなど
- フライトの待ち時間に子供が楽しめるもの(子供用タブレット、本、お菓子)
- 飛行機快適グッズ(枕、離着陸の耳抜き用にガムかキャンディ)
- 暖かい服(冷え性の方は特に必要、飛行機の中は寒いことが多い)
- 薬(子供用酔い止め、肩こり解消のための点温膏など)
- その他身の回り品(化粧品、歯ブラシ、コンタクトレンズ、眼鏡など)
- 貴重品(現金スマホカード類など)、パスポート
空港までの荷物の移動方法
空港宅急便が便利
公共交通機関で空港へ行く場合は、手で持てる荷物も限られるので、預け入れ荷物は空港宅急便で空港まで送るのが良いでしょう。
レンタカーやタクシーなどで空港へ行く場合は、積載容量を事前にしっかり確認しましょう。
以下、筆者の経験をメモしておきます。
- タクシーのボックスカータイプ(例:メルセデス viano):
4名乗車
スーツケース10個(段ボールなら8個程)+手荷物4個 可 - レンタカーのシエンタ
スーツケース4つ+横長の預け入れバッグ1つ+手荷物3つがトランクに収容可
座席にゆとりあり
車体によって積載容量は結構違うので、レンタカー会社やタクシー会社に事前に問い合わせることをお勧めします。
参考:大人一人で低年齢の子供と渡航する場合
親の一方が先に赴任し、後でもう一方の親が子連れで渡航するケースというのもよくありますよね。子どもが低年齢の場合は、結構大変ですよね。
空港のカウンターで預け入れ荷物を預けるまで、子どもをみてくれる人に付き添ってもらってください!筆者は、普段、あまり孫の面倒をみない祖父に付き添ってもらったことがありますが、空港宅急便で空港まで大きな荷物を送ったとしても、もとても大変助かりました。大きな荷物をカートに乗せて運ぶことも、抱っこしたままだと難しいのです。